「美容室で染めた色をできるだけ長く楽しみたい」「色が落ちてきたら何を使えばよい?」。色持ちを考えるときは、染めた方法と今の髪の状態を知ることが出発点です。酸化染毛剤によるヘアカラー、ヘアマニキュア、塩基性染料などを使うカラートリートメントでは、特徴が異なります。
サロンカラーとホームカラーの違い

サロンと自宅は「染める場所・方法」の違いです。どちらでも酸化染毛剤などが使われるため、サロン用なら必ず低刺激、市販品なら必ずダメージが大きいとはいえません。髪への負担は薬剤の種類、明るさの変化、塗布する範囲、施術履歴などで変わります。
サロンでは履歴や部位に合わせて相談できる

美容師が根元と毛先の明るさや傷み、過去のカラー・ブリーチ・縮毛矯正などを確認し、薬剤や塗る範囲を考えます。赤みや黄みを調整する場合も、元の髪色や残っている染料に応じて設計します。希望の写真と、これまでの施術内容を伝えましょう。
ホームカラーでは説明書と塗布範囲を守る

自宅で染める場合は、製品の用途・放置時間・使用量を守ってください。すでに染まっている毛先に繰り返し重ねると、暗くなったりムラになったりすることがあります。失敗したと感じても、自己判断でブリーチを重ねず、美容室へ相談しましょう。
酸化染毛剤はサロン・自宅を問わず、使用のたびに48時間前から所定の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が必要です。過去にヘアカラーでかぶれたことがある方は、再使用せず医師に相談してください。日本ヘアカラー工業会のパッチテスト案内も確認できます。
色持ちを考えた毎日のケア

色持ち期間は一律に決められない

色落ちの速さは、染料・染めた濃さ・ブリーチ回数・髪の傷み・シャンプーの頻度などで変わります。同じ人でも、淡い色と濃い色では変化の見え方が違います。「必ず1か月」「ブリーチ毛なら必ず2週間」とは決めず、どの程度の色落ちまで楽しみたいか美容師に伝えましょう。
当日の洗髪は施術内容と頭皮の状態に合わせる

すべてのカラーが定着まで一律24時間かかるわけではありません。施術後の洗髪については使用した製品と担当美容師の案内を確認し、洗うときは強くこすらず、必要以上に繰り返し洗わないようにします。かゆみ・赤み・刺激がある場合は、色持ちを優先して我慢せず、洗い流して医療機関に相談してください。
シャンプーは製品全体と使用感で選ぶ

洗浄成分が一つ含まれているかどうかだけで、刺激や色落ちのしやすさを判断することはできません。カラーケア向け製品を候補にしつつ、頭皮の状態や洗い上がりに合うものを選び、十分にすすぎます。
色素入り製品は必要に応じて使う

カラーシャンプーには色素で髪色を補うタイプがあります。黄ばみが気になる、ピンクの色みを補いたいなど目的に合う色を選び、使用開始時期・頻度・放置時間は製品の表示に従ってください。すべての人が染めた当日から使う必要はありません。
洗い流さないトリートメントを適量使う

毛先の手触りやまとまりを整える補助になります。濡れた髪に使うか乾いた髪に使うかは製品ごとに異なるため、説明書を確認します。つければ退色を完全に防げるものではありません。
濡れた髪をこすらず、乾かしてから寝る

タオルで挟んで押さえるように水分を取り、絡みは毛先からやさしくほどきます。濡れた髪を枕などでこすらないよう、根元や内側まで乾かしてから寝ましょう。
長時間の日差しを避ける

屋外では帽子や日傘、日陰を活用しましょう。髪用の紫外線対策製品を使う場合は、用途・塗り直しなどの表示を確認します。すべてのヘアオイルに紫外線防止機能があるわけではありません。
アイロンは乾いた髪に、必要な範囲で

高い温度で長く挟んだり、同じ部分へ何度も当てたりすることは避けます。完全に乾かしてから、機器の説明書と髪の状態に合う温度で短時間ずつ使いましょう。160℃以下なら必ず安全、180℃で必ず色が変わるとはいえません。熱対応のケア剤を使っても過熱は防げないため、ドライヤーも一点に当て続けないようにしてください。
カラーケアシャンプーと色素入りシャンプーを区別する

色持ちを考えた洗浄処方のシャンプーと、色素を補うシャンプーは役割が異なります。名称だけで判断せず、商品の説明を確認しましょう。以下の商品写真はこの記事の掲載当時のものです。現行の仕様や店頭の取扱状況は、メーカー・店舗へご確認ください。
ルベル sona:掲載当時の紹介

この記事では、掲載当時のカラー後のケア製品としてsonaを紹介していました。現在の販売・仕様を確認できていないため、当時の種類や「7日間」の説明を現行製品への共通ルールとして用いないでください。
グッバイイエロー:黄ばみを補正する色素入り製品

メーカーはブリーチ後などの黄ばみを補正する製品として案内しています。色が入りすぎる場合があるため、現在使用している製品の表示を優先してください。公式FAQでは家庭での使い方として週3回・放置時間なしを案内していますが、髪の状態に合わせた確認が必要です。サルフェートフリーという表示だけで、誰にでも刺激がないとはいえません。

グッバイイエローの現行公式案内を確認できます。以前の通販リンクは現在利用できないため、取扱いは店舗へお問い合わせください。
サロントリートメントで手触りやまとまりを整える

トリートメントは、髪を補修・保湿して手触りやまとまりを整えるケアです。染料の流出を完全に止めたり、傷む前の髪に戻したりするものではありません。髪の状態に合わせて必要なケアを選びましょう。
コアミー:髪の状態に合うケアを相談

この記事ではコアミーを紹介していました。現在のラインアップはアリミノの公式ページで確認できます。写真や当時のタイプ名と現行製品が異なる場合があるため、軟毛・硬毛、絡まり・広がりなどの悩みをもとに相談してください。

ホームケアを組み合わせる場合も、使う頻度や量は製品の案内に従います。「必ず1か月持続する」とは保証できません。現在のサロンメニューや持ち帰り商品の有無は、施術前に店舗へご確認ください。
洗い流さないトリートメントの選び方

軽い仕上がりにしたいのか、毛先をしっとりまとめたいのかで選び方が変わります。多くつけるほどよいわけではなく、毛先を中心に少量から調整しましょう。
SEE/SAW クリアオイル:仕上がりに合わせて選ぶ

掲載当時はシャープ(♯)とフラット(♭)を紹介していました。現行のルベルのクリアオイルシャープ公式案内では、手のひらに広げ、毛先中心になじませる使い方が示されています。製品や髪の状態に合わせて量を調整し、現在の取扱いは店舗へご確認ください。
ヘアマニキュアの色持ち対策

ヘアマニキュアは脱色せずに色をつけるタイプで、元の髪を明るくするものではありません。酸化染毛剤とは染め方が異なりますが、刺激やかぶれが絶対に起きないわけではありません。皮膚や衣類への着色にも注意が必要です。
期間より、色落ちや根元の状態を見て相談する

色持ちは製品や髪の状態、洗髪などで変わります。根元の塗布方法や伸びた白髪の目立ち方も含め、次回の時期を相談しましょう。すべての人に毎月の施術が必要とは限りません。
濡れたまま放置しない

洗髪後は水分をやさしく取り、乾かします。汗や雨で濡れた際には、衣服・タオル・寝具への色移りに注意してください。
すすぎとトリートメントは説明どおりに

洗い流す製品は指定どおりにすすぎ、洗い流さない製品と区別して使います。トリートメントが残っていれば必ずマニキュアと結合して色落ちする、と一律に説明することはできません。
熱をかけすぎない

アイロンは乾いた髪に使い、同じ場所へ何度も当てないようにします。設定温度は機器の説明と髪の状態に合わせてください。
塩基性カラー・カラートリートメントの注意点

カラーバターやカラートリートメントなどには、塩基性染料やHC染料などを使うものがあります。処方は製品により異なり、すべてが「90%トリートメント」ではありません。元の髪を明るくする力がない製品でも、ブリーチが必須とは限らず、白髪や明るい髪への使用を想定したものもあります。
色を変える予定を先に伝える

染料が残ると、次のカラーに影響することがあります。同系色を続ける場合も、必ず色持ちがよくなるとは限りません。使った商品名・色・時期を美容師に伝え、今後したい色まで含めて相談してください。
発色のためにブリーチを重ねすぎない

鮮やかな色には明るい土台が必要な場合がありますが、無理にブリーチを重ねると負担が増えます。残留色素がブリーチで簡単にリセットされるとも限りません。自己判断で染め直しを重ねず、髪の状態を見ながら施術を検討しましょう。日々の洗い方・摩擦・熱への配慮も続けてください。
色落ちを相談するときのポイント
カラーの種類、染めた日、使用中のシャンプーや色素入り製品、ブリーチ履歴を伝えると、対策を考えやすくなります。退色した色の写真があれば、気になる赤み・黄みなども共有してください。色持ちのために頭皮の異常を我慢せず、髪と頭皮に合うケアを続けましょう。
