夏は汗をかいた後や帽子を脱いだときに、根元のべたつきが気になることがあります。洗い方が悪いと決めつけず、いつ・どの部分がべたつくか、使っている製品は何かを確認しましょう。

汗と皮脂は別のもの
汗は主に水分で、蒸発することで体温調節に関わります。皮脂は皮脂腺から分泌される油分です。暑さに対応するために皮脂が分泌される、という説明で汗と皮脂を混同しないようにしましょう。
汗や皮脂が髪に付着すると、根元が束になったり、重く見えたりすることがあります。ただし、べたつくだけで毛穴の詰まりや脱毛の原因を判断することはできません。

毛穴や乾燥だけで原因を決めない
暑さで毛穴が開いて汗がたまるからべたつく、という単純な仕組みではありません。整髪料やオイルの付けすぎ、コンディショナーの付ける位置、すすぎ残しなども確認します。
紫外線対策は頭皮の日焼けを防ぐために大切ですが、「日焼けで乾燥した分を補うため必ず皮脂が増える」とは言い切れません。べたつきと頭皮の赤み・かゆみは分けて観察しましょう。

根元のつぶれと頭皮の症状を分けて考える
皮脂や整髪料で髪が束になると、ボリュームが少なく見えることがあります。見た目のつぶれだけで、髪そのものが細くなったとは判断できません。

フケやかゆみ、赤みがある場合は、毛穴の汚れだけが原因とは限りません。皮膚の病気や製品への反応などもあるため、続く症状は皮膚科で相談しましょう。米国皮膚科学会の頭皮のかゆみの解説でも、原因に合う対応が必要とされています。
洗う・すすぐ・乾かすを見直す
洗う頻度は汗・皮脂・整髪料の使用状況に合わせます。べたつきが気になるからと、一日に何度も強く洗ったり、熱いお湯で皮脂を取り切ろうとしたりしないようにしてください。

十分に予洗いしてシャンプーを広げ、指の腹でやさしく洗います。爪やブラシで毛穴を掘るようにこすらず、耳の後ろや襟足まで十分にすすぎましょう。タオルで水気を押さえた後は、根元から乾かします。
シャンプーは成分名だけで決めず、洗い上がりのつっぱりやかゆみも確認します。コンディショナーは、頭皮用の表示がなければ髪を中心に使い、製品の説明に従ってすすいでください。
トニックや保湿製品は目的を確認
頭皮用美容液やトニックに、すべて皮脂を抑える効果があるわけではありません。清涼感や抗菌成分の有無だけで選ばず、用途と使用量を確認してください。刺激を感じる製品は使用を中止しましょう。

乾燥も気になる場合は頭皮用の保湿製品を検討できますが、髪用オイルやトリートメントを頭皮へ大量に塗る必要はありません。マッサージも汚れを押し出す目的で強く行わないようにします。
外出先では汗を押さえ、蒸れを調整
汗をかいたら清潔なタオルでやさしく押さえ、帽子の蒸れも調整しましょう。帽子や日傘を活用し、日焼け止めを使う場合は頭皮に使用できる製品かを確認します。

顔に髪が触れないようにゆるくまとめると過ごしやすくなることがあります。ただし、アップスタイルにしただけで汗や皮脂の分泌が抑えられるわけではありません。きつく引っ張る結び方は避けてください。
ヘッドスパと医療機関への相談
ヘッドスパは洗浄やリラックスの機会にはなりますが、皮脂分泌の異常や皮膚の病気を治す施術ではありません。赤み・傷・強いかゆみがある場合は、施術前に伝えてください。

洗い方を見直してもべたつきやフケが続く、痛みや赤みがある、急な抜け毛もある場合は皮膚科へ相談しましょう。美容室では普段の製品や付け方を伝え、髪の扱いやすさを整えるケアを相談できます。
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