毛先が広がる、指に引っかかる、ツヤが出にくい。こうした変化があるときは、保湿アイテムを増やす前に、普段の洗い方・熱の当て方・カラーの履歴を振り返ってみましょう。

髪のパサつきは水分不足だけが原因ではありません
パサつきやごわつきには、髪質や乾燥した環境に加え、カラー・パーマ、摩擦、熱などによる毛髪の傷みも関わります。手触りだけで原因を一つに決めることはできません。
コンディショナーやトリートメントは、髪の表面を整えたり、製品によっては内部のダメージを補修したりして扱いやすくするものです。傷んだ髪が生きた組織のように再生するわけではなく、枝毛や切れ毛を元どおりにつなげることもできません。
シャンプーは頭皮の状態、トリートメントは毛先の仕上がりで選ぶ
シャンプーは頭皮の汚れを落とすために使い、爪を立てずに洗って十分にすすぎます。毛先が乾燥しているからといって、頭皮のベタつきや汚れを残す必要はありません。洗った後のつっぱり、かゆみ、ベタつきを目安に、洗い方や製品を調整しましょう。
洗い流すコンディショナーやトリートメントは、基本的に髪の中間から毛先を中心になじませます。頭皮に使えるかは製品の表示を確認してください。細い髪で重く感じる場合は量を減らし、広がりが気になる場合は毛先のまとまりを確かめながら選びます。
「植物由来」「天然成分」やブランド名だけで、自分に合うことや刺激が起こらないことは保証できません。使用中にかゆみや赤みなどが出たら使用をやめ、症状が続く場合は皮膚科に相談してください。

ヘアパックの頻度と放置時間は製品の表示に合わせる
ヘアパックやヘアマスクを週1回使うことが、すべての髪に必須というわけではありません。使用量、放置時間、使用頻度、すすぎ方は製品ごとに異なります。普段のトリートメントで扱いやすければ、無理に追加する必要はありません。
シャンプー後の水気の切り方も表示に従い、毛先を中心にやさしくなじませます。長く放置したり、頭皮を揉んだり、蒸しタオルで温めたりすれば必ず効果が高まるわけではありません。製品が案内していない加温は避けましょう。
タオルの摩擦とドライヤー・アイロンの熱を減らす
洗髪後はタオルで髪を挟むように水分を取り、強くこすらないようにします。ドライヤーは一か所に当て続けず、根元から乾かし、毛先を乾かし過ぎないように動かします。絡まりは無理に引っ張らず、毛先から少しずつほどきましょう。
アイロンは十分に乾いた髪に使い、低めの温度から仕上がりを確かめます。同じ部分を何度も挟んだり、長く止めたりすることは避けてください。熱から髪を保護する製品も、熱ダメージを完全に防ぐものではありません。アイロン前に使えるか、塗布後に乾かす必要があるかは表示に従います。

ケアでまとまらないときは髪の履歴と毛先の状態を相談
切れ毛や枝毛が目立つ場合は、トリートメントの追加だけでなく、毛先を整えるカットやカラー・パーマの間隔も美容師と相談しましょう。相談時には、最近の施術、アイロンの使い方、使用中の製品を伝えると原因を整理しやすくなります。
食事や水分摂取は体の健康を保つ基本ですが、水を多く飲んだり特定の食品を食べたりするだけで、すでに傷んだ毛先が修復されるわけではありません。頭皮の痛み、赤み、強いかゆみや急な抜け毛がある場合は、ヘアケアだけで済ませず皮膚科に相談してください。
参考:花王:コンディショナー・トリートメントの使い方/パナソニック:ヘアアイロンの基本的な使い方
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