美容室にご来店の方のほとんどが髪の傷みが気になる…と仰います。ですがダメージの原因や進行具合は、さまざまです。更なるダメージを防いでいくためには、その原因を知り原因に合った正しいケアを継続することが何より重要です。今回は皆さんを悩ませるダメージにはどんな種類のものがあるのか、また種類ごとに合わせたケアのアドバイスについてお伝えしていきます。是非、状態に合った正しいケア方法を見つけて下さい。

ダメージの種類とその影響
日常的に受ける可能性の高い髪へのダメージについて解説します。さらにその種類毎に、ダメージを防ぐための効果的な予防法についても併せて解説していきます。思い当たるものがある場合は、是非ダメージ予防の手掛かりにしてくださいね。
- 熱ダメージ
熱ヘアスタイリングツールの頻繁な使用によって引き起こされるダメージです。ドライヤーやヘアアイロンを多用される方は特に注意が必要です。
髪のタンパク質が破壊され、パサつきや切れ毛の原因となります。またアイロンをし過ぎた髪はタンパク質が変質して硬くごわついた質感になり、スタイリングやカラーリングの邪魔をしてしまうこともあります。熱保護用の製品は用途と使用量を確認して使いましょう。つければ熱ダメージを防ぎ切れるわけではありません。乾いた髪に使うタイプのアイロンは、髪を十分に乾かしてから使用してください。
機器の説明書に従い、髪が整う範囲で低めの温度から調整し、同じ場所に長く熱を当てないようにしましょう。 - 薬剤ダメージ
パーマやカラーリングなどの化学処理によって髪が受けるダメージです。
薬剤を使う施術は、髪の状態や施術履歴によって負担が異なります。ブリーチ・縮毛矯正・パーマの履歴を美容師に伝え、重ねて施術できる状態か相談しましょう。
施術後は髪と頭皮に合うシャンプーやコンディショナーを選びます。トリートメントは手触りや扱いやすさを補うもので、傷んだ髪を元通りに再生するものではありません。ヘマチンなど一つの成分名だけで色やカールのもちを保証することはできません。 - 物理的なダメージ
ブラッシングやきつく結ぶことなどによる外的なダメージです。
髪が絡まりやすい方や細く切れやすい方は特に注意が必要です。その中でも濡れた状態の髪はキューティクルが開き、デリケートです。必要のないブラッシングは避け、髪の摩擦は最小限にしましょう。
眠る時なども枕カバーとの擦れでダメージとなる可能性がありますので、絡まりやすい髪質の方はナイトキャップや緩く束ねて眠るのがおすすめです。 - 紫外線ダメージ
紫外線は髪のタンパク質やメラニンにダメージを与え、髪の強度やツヤを失わせる原因となります。
特に染色した髪は色あせや退色が進行しやすくなります。外出時に帽子をかぶるか、UVカットのヘアアクセサリーやスプレーを使うことで、髪を直接紫外線から守ることができます。

正しいヘアケア方法
適切なシャンプーとコンディショナーの選択
髪のタイプに合ったシャンプーとコンディショナーを選ぶことが大切です。適切な成分を含むものを選び、髪のダメージを軽減しましょう。ヘアケアの鉄則は毎日コツコツです。洗った後の頭皮のつっぱりや髪の絡まりなどを確認し、使用感が合わない場合は見直しましょう。
濡れた髪への注意
髪は濡れた状態が脆くなりやすい性質があります。キューティクルが開き、摩擦やダメージを受けやすい無防備な状態です。シャンプー後やプール後は優しくタオルで水分を取り、髪を引っ張らないようにしましょう。またカラー後は色素の流出を防ぐために、なるべく早く乾かすことを心掛けましょう。
熱からのケア
ドライヤーは風を一か所に当て続けず、根元から乾かします。乾いた髪に使うタイプのアイロンは、スプレーなどで湿った部分も乾かしてから使いましょう。温度・髪との距離・使えるケア剤は機器の説明書に従い、何度も同じ毛束に通すことを避けてください。

紫外線への対策
紫外線は髪のツヤや色を奪う原因となります。帽子やUVカットアイテムを活用し、髪を紫外線から守る対策を取りましょう。
定期的なトリミング
枝毛や絡まりが気になる部分は、カットで取り除く方法があります。カットで残った髪のダメージが治るわけではありません。伸ばしたい長さと傷んでいる範囲を確認し、切る量や時期を美容師と相談しましょう。

手触りとまとまりを補うケア
ヘアマスクやトリートメントは、製品の表示に沿った量・時間・頻度で使います。傷みが気になるからと長く放置したり、多量につけたりする必要はありません。毛先を中心に使い、すすぎが必要な製品は十分にすすぎましょう。
もしかしてダメージじゃないかも…?
表面にチリチリとした毛が出てまとまらない、どんなにケアをしても広がってしまうという方、もしかしたらそれはダメージのせいではなく、クセのせいかもしれません。
くせ毛はダメージと併存することもあります。カットや乾かし方、スタイリングで扱いやすくする方法もあり、必ず縮毛矯正が必要とは限りません。薬剤を使う施術は髪の負担もあるため、希望の仕上がりと施術履歴を踏まえて相談しましょう。
ダメージケアだけでは解決しない場合も中にはありますので、一度美容室で相談してみることをお勧めします。

まとめ
意外と知らないダメージの種類や、それに合わせた対策についてお伝えしました。ヘアケアと言っても一括りには出来ません。毎日のコツコツとしたケアが綺麗な状態の維持には不可欠です。自分の髪がどんなダメージを受けていて、どういった状態にあるのか、その改善のためにはどうするべきかは、是非美容師のアドバイスを参考にしてみてくださいね。