分け目や生え際、髪のボリュームが気になったときは、いつから変化したかを振り返ることから始めましょう。ケア用品を増やす前に、日常の扱い方と相談先を整理します。

原因を食事やストレスだけに決めつけない
脱毛には、男性型・女性型脱毛症、円形脱毛症、病気や薬に関連するもの、髪が引っ張られることで起きるものなど、さまざまな原因があります。見た目だけで栄養不足やストレスのせいと判断することはできません。
急に抜け毛が増えた、一部分が抜けた、頭皮に赤み・かゆみ・痛みがある場合は、皮膚科へ相談してください。いつから、どの部分が気になるか、体調や服薬の変化などを伝えると相談しやすくなります。
シャンプーは清潔と洗い心地で選ぶ
シャンプーは頭皮と髪の汚れを落とすためのものです。亜鉛・ビタミンB群・ケラチンなどが配合されているという理由だけで、発毛や薄毛の進行抑制を期待することはできません。
汗・皮脂・整髪料の使用量に合わせて洗い、爪を立てたり髪同士を強くこすったりしないようにします。洗った後の乾燥やかゆみが気になる場合は、使用量や製品を見直し、症状が続くときは受診しましょう。
薬用シャンプーであっても、認められた効能は製品ごとに異なります。フケやかゆみへのケアと、脱毛症の治療は分けて考えてください。

食事・休息は健康づくりの基本
肉・魚・卵・大豆製品、野菜などを組み合わせ、極端な食事制限を避けます。ビタミンやミネラルが必要だからと、髪のために特定の食品やサプリメントを大量に摂ることはおすすめしません。不足が疑われる場合は医師や管理栄養士に相談しましょう。
オメガ3脂肪酸を摂れば脂漏性皮膚炎や抜け毛を予防できる、水を多く飲めば毛先のパサつきが直る、と一律にはいえません。睡眠や休息も含めた健康管理を基本とし、生活改善だけで脱毛の治療を置き換えないことが大切です。
強いマッサージや引っ張る髪型を避ける
頭皮マッサージだけで薄毛を予防・改善できるとは限りません。血行をよくしようと強く押したり、爪でこすったりすることは避けましょう。炎症や痛みがあるときは刺激を加えず、医療機関に相談してください。
きついポニーテールや編み込みなど、同じ部分を強く引っ張る髪型を続けると、牽引性脱毛につながる場合があります。結ぶ力をゆるめ、痛みや引っ張られる感覚が出ないようにします。

美容室では髪型と毎日の扱い方を相談
美容室では、分け目や長さ、ボリュームの見せ方、乾かし方などを相談できます。カットで見た目や扱いやすさは調整できますが、毛量そのものが増えるわけではありません。
脱毛の原因の診断や薬による治療は医療機関で行います。シャンプーや育毛剤を次々に試す前に、気になる変化を確認し、必要な診療につなげましょう。
参考:日本皮膚科学会 「抜け毛を防ぐ生活上の注意点」、「他の病気と関連する脱毛」、「ヘアスタイルと脱毛症」
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