白髪を見つけたとき、「どのシャンプーに変えればよい?」「食事で防げる?」と迷うことがあります。白髪の発生を防ぐことと、今ある白髪を目立ちにくくすることは分けて考えましょう。

白髪は色素をつくる働きの変化で生じる
髪の色はメラニン色素によって決まります。毛根にある色素をつくる細胞の働きが低下すると、色素の少ない白髪が生えてきます。加齢や遺伝などが関係し、原因を見た目だけで特定することはできません。
日常のケアで髪の傷みを減らすことは大切ですが、ドライヤーやカラーによる毛先のダメージと、毛根で色素がつくられなくなることは同じではありません。
シャンプーの役割は汚れを落とすこと
通常のシャンプーで洗うことで、白髪が黒髪に戻るわけではありません。頭皮の状態や洗い上がりに合わせて選び、爪を立てずやさしく洗いましょう。
ノンシリコーンという表示は、シリコーンを配合していないことを表します。それだけで天然成分中心・低刺激・生分解性が高い・白髪予防になるとは判断できません。シリコーンの有無よりも、使用後にかゆみや乾燥がないか、髪が扱いやすいかを確認します。

栄養やストレス対策に過度な効果を期待しない
亜鉛・鉄・銅・各種ビタミンなどは体に必要な栄養素ですが、十分に摂れている人が量を増やせば白髪を予防できる、進行を遅らせられるとはいえません。偏りの少ない食事を基本にし、白髪のためにサプリメントをいくつも重ねないようにしましょう。
栄養不足が疑われる場合や体調の変化がある場合は、医師や管理栄養士に相談してください。休息やストレスとの付き合い方も健康のために大切ですが、それだけで白髪がなくなるとは保証できません。自分の生活のせいだと責める必要はありません。
今ある白髪を目立ちにくくする選択肢
しっかり染めたい場合:白髪の量と希望の明るさに合わせて、全体染めや根元のリタッチを相談します。毎回毛先まで染める必要があるとは限りません。
境目をなじませたい場合:明るさや色のコントラストを調整する白髪ぼかしも候補です。ハイライトでブリーチを使う場合は髪への負担があり、すべての人に同じ方法が合うわけではありません。
次のカラーまで部分的に隠したい場合:一時着色料を製品表示に従って使う方法があります。汗や雨、衣類への色移りに注意しましょう。カラートリートメントも製品により染まり方や使い方が異なります。
白髪を生かしたい場合:カットや毛流れ、ツヤ感を整える方法も選べます。染める頻度の負担や、どこまで白髪を見せたいかも美容師に伝えてください。

抜かずに扱い、染める前の注意も確認
白髪を抜くと増えるというわけではありませんが、無理に抜くと毛根を傷めることがあります。気になる数本は抜かず、必要なら美容師に処理を相談しましょう。
酸化染毛剤を使う場合は、毎回、使用48時間前から説明書に従った皮膚アレルギー試験が必要です。過去にヘアカラーでかぶれた方は酸化染毛剤を使用しないでください。頭皮に傷や湿疹がある場合も、事前に相談しましょう。
急な脱毛や頭皮の炎症、体調の変化もあるときは、美容室でのカラー相談だけで済ませず皮膚科などへ相談してください。
参考:花王「白髪」、花王「白髪は抜くと増える?」、日本ヘアカラー工業会「よくあるご質問」
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