頭皮に触れるケアを、日々の気分転換として取り入れたい方へ。大切なのは、強く押したり長く続けたりすることより、頭皮の状態を確かめて無理なく行うことです。
期待できることと、言い切れないこと
頭皮マッサージには、施術直後の血流の変化を調べた研究があります。たとえば日本化粧品技術者会誌の研究は、特定の手順による頭皮の血流や動きやすさを評価しています。この結果だけで、誰でも髪が増える、抜け毛を予防できると判断することはできません。
気持ちよさやリラックスの感じ方にも個人差があります。マッサージで老廃物や皮脂が排出され、頭皮が清潔になると考えるのではなく、汚れを落とす洗髪とは役割を分けましょう。
自宅で行うときの基本手順
- 手を清潔にし、頭皮に傷や赤み、痛みがないか確認します。
- 指の腹を頭皮に当て、爪を立てずに軽く圧をかけます。
- 皮膚の表面をこすり続けず、小さく動かす程度にして、位置を少しずつ変えます。
- 痛みや違和感が出る前に終えます。強さや時間を増やすことを目標にしないでください。
髪をつかんで引っ張ったり、爪や硬い道具で強く刺激したりするのは避けます。頭皮用の製品やマッサージ器を使う場合は、その製品の使い方に従いましょう。
マッサージを控えたいとき
頭皮に傷、湿疹、腫れ、強いかゆみ、日焼けによる痛みがあるときは、その部分を刺激しないでください。カラー後などにしみる場合も無理に行わず、症状が続く場合は皮膚科に相談しましょう。
急な抜け毛や脱毛部分の広がりが気になるときは、マッサージだけで様子を見続けず、原因を確かめることが大切です。米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)も、マッサージのために医療機関への相談を遅らせないよう案内しています。
美容室では力加減も相談する
施術を受けるときは、頭皮の気になる症状や刺激を感じやすい場所を事前に伝えてください。強いほどよい施術というわけではありません。美容室でのリラクゼーションと、医療機関での脱毛・頭皮疾患の診断や治療を分けて考え、自分に合うケアを選びましょう。