髪は主にケラチンというタンパク質からできています。ただし、食事のタンパク質を増やすことと、傷んだ毛先を補修することは同じではありません。毎日の食事とヘアケアを分けて考えてみましょう。
不足を避けることと、たくさん摂ることは別
食事から必要な栄養を摂ることは、体と髪を保つ基本です。一方、タンパク質を十分に摂れている方がさらに増やしても、髪の強さやツヤが必ず改善するとは限りません。髪のために高タンパク質の食事へ極端に偏らせることは避けましょう。
主食・主菜・副菜を組み合わせる
肉・魚・卵・大豆製品などを主菜として取り入れ、主食や野菜なども組み合わせます。たとえば、ご飯に焼き魚と野菜のおかず、パンに卵とサラダなど、特定の食品だけに頼らず食事全体を見直しましょう。アレルギーや食事制限がある場合は、その条件に合わせます。
植物性だから一律に消化がよい、動物性だから髪によい、とは言えません。必要量や適した食べ方は年齢・体格・活動量・健康状態などで異なります。医師から食事の指示を受けている方は、その指示を優先してください。
プロテインやサプリメントは必要性を確認
プロテイン製品は食事で不足する分を補う方法の一つですが、すべての方に必要なものではありません。スムージーも材料次第で栄養構成は変わります。食事の代わりに偏って使ったり、複数の製品を重ねたりせず、必要なら医師や管理栄養士に相談しましょう。
シャンプーの補修成分は食事の代わりではありません
加水分解ケラチンなどのタンパク質由来成分が、ヘアケア製品に補修・保湿などの目的で配合される場合があります。これは髪の手触りや扱いやすさを整えるためのもので、毛根へ食事の栄養を届けるものではありません。
「プロテイン」という名称だけで選ばず、洗浄する製品なのか、洗い流すトリートメントなのか、洗い流さないケアなのかを確認し、表示どおりに使いましょう。すでにできた枝毛や切れ毛を完全に元へ戻せるわけでもありません。
抜け毛が気になる場合は自己判断で補充しない
栄養の不足が抜け毛に関わる場合はありますが、抜け毛にはさまざまな原因があります。米国皮膚科学会の抜け毛の原因の解説も参考に、急な抜け毛や部分的な脱毛、頭皮症状がある場合は皮膚科へ相談してください。
美容室では、毛先の傷みや手触りに合う手入れを相談できます。食生活の問題と毛先のケアを混同せず、それぞれに合った対応を選びましょう。