リタッチとフルカラーは「染める範囲」が違う
リタッチは、前回のカラー後に伸びた根元を、すでに染めてある部分の色になじませる施術です。白髪染めだけの名称ではなく、おしゃれ染めの根元を整える場合にも使います。フルカラーは、根元から毛先までを対象に、全体の明るさや色味を整える施術です。
- リタッチ:根元の地毛や新しく伸びた白髪が気になる、今の毛先の色は維持したい場合に検討します。
- フルカラー:毛先の色落ちが気になる、全体の色味・明るさを変えたい場合に検討します。
フルカラーという名称だけで、ブリーチが含まれるとは限りません。希望色の写真を見せ、必要な施術と予約メニューを確認しましょう。

根元だけ染めるリタッチが向いている場合
鏡で根元と中間・毛先を分けて見てみてください。気になるのが伸びてきた部分だけで、毛先の色は好きな状態なら、リタッチが選択肢になります。すでに染めた部分へ繰り返し薬剤を重ねる範囲を減らせる点もメリットです。
ただし、リタッチでは毛先の退色は直せません。また「部分染めだから傷まない」「頭皮への刺激がない」という意味ではありません。境目を自然につなぐには、根元の長さだけでなく、毛先に残っている色も見て判断する必要があります。

フルカラーを相談したい場合
根元に加えて毛先も明るく抜けている、前回とは違う色にしたい、全体の色むらを整えたい場合は、フルカラーの相談が適しています。根元と毛先では染まり方が異なるため、全体を同じ薬剤で塗れば必ず均一になるわけではありません。
黒染め、セルフカラー、ブリーチ、縮毛矯正をした部分が残っていると、希望色への変更方法が変わります。「一度で写真と同じ色になる」とは限らないので、過去の施術を隠さず伝えましょう。

頻度・時間・料金はどう考える?
次のカラーを決めるときは、「前回から何週間たったか」に加えて、根元の伸びと毛先の色落ちを別々に確認します。毎回フルカラーにする必要があるとは限らず、リタッチを挟む方法もあります。一方、根元だけを染め続けて毛先との色差が気になってきたら、全体の調整を相談するタイミングです。
リタッチの対象となる根元の長さ、施術時間、料金はサロンやメニューで異なります。ブリーチのリタッチも通常のカラーと同じ条件とは限りません。予約時には、前回の施術日と「根元のみか、毛先も整えたいか」を伝え、所要時間と総額を確認してください。

美容室で伝えると選びやすくなること
- 気になる場所:分け目・顔まわり・根元全体・毛先など、鏡で気になる部分を伝えます。
- 残したい色と変えたい色:「今の毛先に根元を合わせたい」「毛先の黄色みも変えたい」のように具体的に伝えます。
- 施術の履歴:前回のカラー日、セルフカラーや黒染め、ブリーチ・縮毛矯正の有無を共有します。
- 次回来店までの希望:イベントの日程や通える間隔も含めて相談します。
予約時にどちらか決めきれない場合は、「リタッチかフルカラーか迷っている」と伝えてください。写真だけでは分からない髪の状態を確認したうえで、染める範囲を相談できます。

セルフカラーと施術後のケアで気をつけたいこと
自分では見えにくい後頭部や、ブリーチ毛との境目を塗り分けるのは難しいことがあります。色むらが気になっても、短期間に何度も全体へ重ねて染めず、使用した製品と時期を美容師に伝えて相談しましょう。市販品を使う場合は、その製品の使用説明書と使用間隔を守ってください。
酸化染毛剤は使用前に毎回、製品で指定された皮膚アレルギー試験が必要です。以前ヘアカラーでかぶれたことがある場合は使用しないでください。リタッチでもこの注意は同じです。
施術後は、髪を強くこすらず洗い、トリートメントは製品の表示に沿って使います。色落ちや手触りが気になる場合は、染め直す範囲とホームケアの両方を相談してください。

根元だけを整えたいのか、毛先の色も変えたいのかを分けて考えると、リタッチとフルカラーを選びやすくなります。髪への負担と希望の仕上がりを両方確認して、必要な範囲を決めましょう。
参考:ホーユー:リタッチカラーとフルカラーの違い、花王:ヘアカラーによる髪色変化
【関連記事】
「意外と知らない!色落ちのメカニズム」四条大宮の美容室SOY-KUFU
「美容師が解説するヘアカラーの印象と劇的な変化」四条大宮の美容室SOY-KUFU
◆◆◆発行元◆◆◆
SOY-KUFU 四条大宮店
〒600-8383 京都府京都市下京区大宮通綾小路下る綾大宮町60 シェルハイム中塚 201
075-366-3013