
シャンプーやヘアミストの香りを楽しむ時間は、日常の気分転換になることがあります。大切なのは、有名な香りを選ぶことよりも、自分が心地よいと感じる強さや使い方を見つけることです。
香りの心地よさと髪のケア効果は別に考える

香りの感じ方には個人差があります。ラベンダーなどを使うアロマテラピーの研究はありますが、香り付きのヘアケア製品で不安や不眠が改善する、髪が健康になると一律にはいえません。
髪の手触りやまとまりは、製品に含まれる保湿・コンディショニング成分などの働きによるものです。香りがよいことと、パサつきや傷みを補修できることは同じではありません。
好みの香りを選ぶヒント
以下は香りの印象を選ぶための例です。製品のブレンドによっても感じ方は変わるため、可能なら少量で試し、時間がたったあとの香りも確かめましょう。
ラベンダー:ハーブらしさと花の甘さを感じる香り。すっきりした印象が好みか、甘さが好みかで選び方も変わります。

カモミール:柔らかな甘さを感じる香りの例です。好みに合うかを優先し、「鎮静効果があるから」と我慢して使う必要はありません。

ローズ:華やかな花の香り。軽く香るタイプから濃厚なタイプまであるので、つけた直後だけでなく残り方も確認しましょう。

ネロリ:オレンジの花に由来する香り。花の甘さとさわやかさを感じるものがあり、果実のオレンジの香りとは印象が異なります。

サンダルウッド:木を思わせる温かみのある香り。重く感じる場合は無理に使わず、量や別の香りを検討してください。
ヘアミストやオイルは用途を確認する

香りを楽しみたい場合は髪用のヘアミスト、手触りを整えたい場合は髪用のオイルやトリートメントなど、目的に合う製品を選びます。毛先用のオイルを頭皮用と考えたり、室内用のアロマスプレーを髪へ使ったりしないでください。
香りの持続時間は処方や量、環境によって変わります。天然の精油を含むから必ず長持ちするわけではありません。少量から使い、香りを長持ちさせるためのつけすぎは避けましょう。
頭皮マッサージに使う場合

オイルを使うなら、頭皮に使用できると明示された製品を選び、量や洗い流し方を守ります。指の腹で痛くない力で行い、赤みや傷、かゆみがある部分は刺激しないでください。香りやマッサージで髪が増えることを期待して強くこする必要はありません。
精油をそのまま髪や頭皮へつけない

精油(エッセンシャルオイル)は濃縮されたものです。原液を頭皮に塗ったり、自己判断でシャンプーに混ぜたり、水に加えただけのミストを髪へ吹きかけたりするのは避けてください。天然由来でも刺激やアレルギーが起こることがあります。
精油は水に溶けにくいため、浴槽へ原液を直接垂らす方法もおすすめしません。お風呂で香りを楽しみたい場合は、入浴用に作られた製品を浴槽の取扱説明書と製品表示に従って使いましょう。香りのお湯に髪を浸しても、トリートメントの代わりにはなりません。
香りが苦手な日には無香料も選択肢
使用中に気分が悪くなったり、頭皮に刺激を感じたりしたら使用をやめ、刺激がある部分は洗い流してください。症状が続く場合は医療機関へ相談しましょう。周囲にも香りが苦手な人がいることを考え、使う場所と量に配慮します。
香りはケアを楽しむための選択肢の一つです。無香料の製品でも髪のお手入れはできます。自分に合う使い心地と仕上がりを優先してください。
参考:NCCIH「ラベンダーの有用性と安全性」/日本アロマ環境協会「安全に楽しむために」
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