ツヤや柔らかさには、生まれつきの髪質やスタイリングも影響します。見た目だけで健康状態を判断せず、毛先・頭皮・抜け毛のうち、どこが気になるのかを確認しましょう。

1. 枝毛・切れ毛は摩擦と熱を見直す
枝毛ができた部分はカットで取り除けます。トリートメントで手触りを整えても、分かれた毛先が元どおり再生するわけではありません。長さを保ちたい場合は、切る範囲を美容師と相談してください。

タオルで強くこすらず、水気を押さえます。絡まりは毛先側から少しずつほどき、引っかかる部分を無理に引っ張らないようにしましょう。くせが強い髪などは、濡れた状態でコンディショナーを使ってほどく方法が適する場合もあり、髪質に合わせた扱い方が大切です。
アイロンは機器が指定する髪の状態で使い、同じ場所へ何度も当てるのを避けます。熱から保護する製品を使っても、高温で長時間当ててよいわけではありません。

2. ツヤ・手触りは製品の量と使い方を調整
シャンプーは頭皮の汚れや皮脂を洗い流し、コンディショナーやトリートメントは主に髪の指通りやまとまりを整えます。洗う頻度は汗・皮脂・整髪料の使用状況と、頭皮の状態を見ながら調整しましょう。

トリートメントを使う頻度や放置時間は一律ではありません。製品表示に従い、毛先が重くなるなら使用量や付ける範囲を見直します。「髪に栄養を与えて成長させる」ケアとは分けて考えてください。
製品ごとの役割と使い方は、花王のコンディショナー・トリートメントの説明も参考になります。

ドライヤーは根元から乾かし、一か所へ熱を集中させないよう動かします。冷風だけにこだわって乾かし残すより、温風と冷風を機器の説明に合わせて使いましょう。
3. 頭皮は刺激と症状を確認する
洗うときは爪を立てず、指の腹でやさしく洗って十分にすすぎます。中性や弱酸性といったpH表示だけで、刺激の少なさや相性は判断できません。使用後に赤み・かゆみ・ヒリつきが出る製品は使用を中止してください。

頭皮用の保湿製品を使う場合も、対象部位と使用量を確認します。毛先用トリートメントやオイルを、頭皮へ大量に塗り込む必要はありません。マッサージは心地よい範囲にとどめ、炎症や傷がある部分をこすらないようにしましょう。
日差しが強いときは帽子や日傘を活用します。日焼け止めは使用できる部位を確認してください。フケやかゆみ、赤みが続く場合は、乾燥だけと決めつけず皮膚科へ相談しましょう。
4. 抜け毛は生活習慣だけで判断しない
偏りの少ない食事、無理のない運動、休養は全身の健康のために大切です。ただし、これだけで毛周期が正常化したり、薄毛が治ったりするとは限りません。不足が確認されていない栄養素を、髪のためにサプリメントで大量に補うことは避けてください。

抜け毛には遺伝的な要因、出産や病気の後の変化、頭皮の病気、薬の影響など複数の原因があります。米国皮膚科学会の抜け毛の原因に関する説明でも、原因によって対応が異なるとされています。
マッサージで毛母細胞へ栄養が届き、成長期と休止期のバランスが整う、と断定することはできません。睡眠不足やストレスだけを原因と考え、自分を責める必要もありません。

急に抜け毛が増えた、一部分だけ抜ける、分け目が広がってきた、痛みや炎症がある場合は皮膚科へ相談してください。薬の影響が気になっても、自己判断で服薬をやめず処方した医師に確認しましょう。
美容室では髪の扱い方を相談する
美容室では、枝毛をどこまで切るか、髪質に合う乾かし方、重くなりにくいトリートメントの使い方などを相談できます。髪の扱いやすさを整えるケアと、頭皮の病気や脱毛症の診断・治療は分けて取り組みましょう。
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