分け目を見たときの色や、触ったときの硬さが気になることはありませんか。頭皮を確認する際は、「理想の色」に近づけようとするより、以前との違いや不快な症状を見ていくことが大切です。

頭皮の色だけで血行や健康を判断しない
頭皮の見え方は、もともとの肌色、照明、髪の量などにも左右されます。「青白いから酸素が十分」「赤いから血行不良」「黄色いから皮脂が多い」と色だけで判定することはできません。

赤みがあるときは、かゆみや痛み、皮むけがないかも確認します。シャンプーやカラー剤などによる刺激、かぶれ、皮膚の炎症など、さまざまな原因が考えられます。美容室での観察は医療上の診断とは異なるため、続く症状は皮膚科で相談してください。

フケの量が増えたり、かさぶたや湿った部分があったりする場合も、色から原因を決めつけないことが大切です。米国皮膚科学会の頭皮のかゆみの解説では、製品による反応や皮膚疾患など複数の原因が紹介されています。
硬さや動きやすさも、強く押して確かめない

頭皮を触った感覚には、場所や押し方による違いがあります。硬く感じることだけで、血流不足、栄養不足、将来の薄毛を判断することはできません。「指が沈むまで押す」といった強い自己チェックも不要です。

触ると痛い、腫れている、以前と違うしこりがあるときは、揉みほぐそうとせず医療機関に相談しましょう。健康状態を確かめるために毎日強く押すことは避けてください。
マッサージと保湿は、頭皮の状態に合わせる

マッサージを行うなら、指の腹で軽く、心地よい範囲にとどめます。爪を立てたり、髪を引っ張ったりしないようにしましょう。マッサージで皮脂の分泌が必ず正常になる、薄毛を予防できると考えるものではありません。傷や赤み、痛みがある部分は刺激しないでください。
乾燥感が気になる場合は、まず洗い方や熱いお湯、使用中の製品を見直します。保湿剤を使うなら頭皮用と表示されたものを選び、量や使い方に従います。刺激を感じたら使用を中止しましょう。

皮脂を取りすぎず、洗い残しも防ぐ
皮脂は皮膚や髪の表面に広がりますが、あるだけで悪いものではありません。一方、皮脂を残しておけば紫外線対策になるというわけでもありません。帽子や日傘などによる対策は別に考えます。
べたつきが気になるからと、強い洗浄や二度洗いを繰り返す前に、洗い上がりと頭皮の状態を確認しましょう。整髪料の量や洗髪習慣に合わせてシャンプーを選び、爪を立てずに洗い、十分にすすぐことが基本です。

フケやかゆみは乾燥だけが原因とは限らないため、油分を足すだけで対処し続けないようにします。食事も特定のビタミンや脂肪酸だけに頼らず、無理のないバランスを心がけましょう。
美容室への相談と皮膚科への相談を使い分ける
美容室では、洗い方や髪の扱い方、製品の使用感を相談できます。赤み、強いかゆみ、痛み、膿、フケが続く場合や、急な抜け毛がある場合は皮膚科で原因を確かめましょう。いつから変化したか、新しく使った製品があるかを伝えると相談しやすくなります。
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