
こんにちは、スタイリストの内宮です。カラーやブリーチのメニューで見かける「プレックス」。名前だけでは分かりにくい役割と、施術前に確認したいことを紹介します。
プレックスは一つの共通成分名ではない

「プレックス系」と呼ばれるケアには、髪の保護や補修を目的とするさまざまな製品があります。成分や処方、施術中に使うか自宅で使うかは製品によって異なります。
例えば、ファイバープレックスのNo.1 ボンド ブースターは3種のジカルボン酸による毛髪保護を、オラプレックスのNo.2はジマレイン酸ビスアミノプロピルジグリコールを特徴として説明しています。「プレックス」という言葉だけで、同じ仕組みや効果と考えないようにしましょう。
カラーやブリーチで期待できること・できないこと

製品によって、施術時の毛髪保護、切れ毛への配慮、仕上がりの指通りや質感を整えることなどを目的に使います。期待できる内容は、製品の説明と髪の状態を合わせて確認する必要があります。
ケアを加えても、カラーやブリーチによる負担がなくなるわけではありません。すでに強く傷んだ髪を未施術の状態へ戻すものでもなく、繰り返しのブリーチが必ず可能になるわけでもありません。
また、「色素と必ず結びついて色落ちを防ぐ」と全製品に共通して説明することはできません。色持ちは色の種類、明るさ、髪の状態や洗髪などにも左右されます。メーカーの試験数値も、その製品・使用条件での結果として読みましょう。
施術用とホームケア用の使い方を区別する

サロンでは薬剤に合わせた工程や使用量が決められています。自己判断で市販のカラー剤・ブリーチ剤へ別の製品を混ぜず、担当美容師へ相談してください。施術前・施術中・施術後のどこで使うかも製品ごとに異なります。
自宅用のトリートメントなどを使う場合は、濡れた髪か乾いた髪か、放置時間、すすぎの有無と頻度を説明書で確認します。多く使うほど補修できるとは限りません。
施術前に相談したいポイント

ブリーチ、黒染め、縮毛矯正、パーマの履歴と、毛先の切れやすさ・絡まりを伝えましょう。希望の色の写真に加え、今後も残したい長さや、自宅でできるケアについて共有すると施術を検討しやすくなります。
追加ケアの製品名、目的、料金、必要な工程を確認してください。状態によっては明るさを控える、施術を分ける、施術そのものを見送る判断が必要です。
毛髪のケアと、カラー剤によるアレルギー対策は別です。酸化染毛剤では毎回、染毛の48時間前から指定のパッチテストを行います。過去にヘアカラーでかぶれた方は使用せず、医師へ相談してください。プレックス系ケアを加えても、この注意は変わりません。
参考:ファイバープレックス公式製品情報/オラプレックス No.2公式製品情報/日本ヘアカラー工業会:パッチテスト
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