カラーや縮毛矯正をやめたい、もとの髪色やくせを生かしたい。そう思ったときは、どの状態を目指すかを先に整理すると、無理のない移行計画を立てやすくなります。

地毛に戻すことと、地毛に近い色に染めることは違います
染めた部分を暗くすると、見た目を地毛になじませることはできます。ただし、その部分が染める前の髪に戻ったわけではありません。特にブリーチなどで明るくした髪は、シャンプーやトリートメントだけで元の色素が戻るものではありません。
未処理の髪へ移行したい場合は、新しく伸びる髪を残し、施術済みの部分をカットしていく方法が基本です。「今すぐ落ち着いた色に見せたい」のか、「今後は染めずに伸ばしたい」のかを美容師に伝えましょう。
どれくらいかかる?残したい長さから考える
髪の伸びる速さは、1か月に約1cmが一つの目安ですが、個人差があります。すでに伸びている地毛の長さ、残したい髪型、どれくらい切れるかによって必要な期間は変わります。
例えば、地毛を新たに約12cm伸ばす計画なら、おおむね1年を考える計算になります。ただし成長速度やカット量で変わるため、期限の保証ではありません。ロングの長さを残したい場合は、より長い期間を見込んで計画しましょう。
カラーをやめる間の境目をどうするか
根元と毛先の色の差が気になる場合は、染めずに伸ばす、既染部を地毛に近い色へなじませる、短めに切るなどの選択肢があります。暗く染める方法も追加の施術になるため、負担と今後の予定を含めて相談してください。
今後また明るくしたくなる可能性があるなら、その希望も伝えます。濃い黒染めなどは次のカラーに影響することがあるため、自己判断で繰り返し染めず、過去のセルフカラーも含めて履歴を共有しましょう。

パーマ・縮毛矯正をやめる場合
新しく伸びる地毛と、施術した部分では形が異なるため、境目が扱いにくく感じられることがあります。長さを残すか、施術部分を段階的に切るか、くせを生かす髪型にするかを相談します。
トリートメントで手触りは整えられても、縮毛矯正した部分が元のくせに完全に戻るわけではありません。パーマを落とすために別の薬剤施術を加える場合も、地毛へ戻すこととは異なり負担を伴います。追加施術を急がず、髪の状態を確認してもらいましょう。
伸ばす間は、摩擦と熱を減らすケアを
頭皮と髪に合うシャンプーを使い、洗うときやタオルで拭くときに強くこすらないようにします。コンディショナーやトリートメントは製品の使用方法に従い、絡まりやすい毛先を中心に整えましょう。
ヘアマスクやオイルで地毛への移行が速くなるわけではありません。ケアの目的は、伸ばしている間の指通りやまとまりを保ち、扱いやすくすることです。アイロンの高温・長時間使用や、きつく結んで引っ張る髪型も避けましょう。

生活習慣は整えつつ、施術部分の変化と混同しない
偏りの少ない食事や休息は健康のために大切ですが、特定の栄養素を多く摂ったり、睡眠を増やしたりすれば染めた髪が元どおりになるわけではありません。髪を早く伸ばす目的だけでサプリメントを追加する必要もありません。
美容室では履歴・希望の長さ・今後の予定を伝える
カラー、ブリーチ、パーマ、縮毛矯正をいつ行ったか、どの程度まで切れるか、いつまでにどんな見た目にしたいかを共有しましょう。新しく伸びる髪の色や質感が以前と変わることもあるため、今の地毛を見ながら計画を調整します。
一度に大きく切る方法も、長さを保ちながら少しずつ移行する方法もあります。ケアで施術履歴を消そうとするのではなく、自分が続けやすい髪型とペースを選んでください。
参考:花王:髪の成長と個人差。
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