白髪を見つけたとき、「染めたほうがよいのか」「今のおしゃれ染めを続けられるのか」と迷う方もいるでしょう。この記事では、初めて白髪染めを考える方に向けて、染め方の違い、頻度、オーダー方法など7つのポイントを紹介します。
目次
知識1:白髪は抜かずに対処する

白髪を抜くと周囲の白髪が増える、という説は迷信です。ただし、抜けば黒髪に戻るわけでもなく、無理に抜くと毛根を傷めることがあります。少ない白髪が気になる場合も、繰り返し抜くのは避けましょう。
数本であれば、頭皮を傷つけないよう注意してハサミで短く切る、分け目を変える、一時的にカバーする方法などがあります。短く切ると立って目立つこともあるため、気になる場所を美容師に相談してください。
知識2:白髪染めを始める割合に決まりはない

染め始める時期は「白髪が10%になったら」と一律には決められません。割合だけでなく、分け目や生え際などの場所、元の髪色、本人がどう見せたいかで変わります。

写真の毛束は白髪の混じり方を比較する参考です。自分の頭全体の割合を正確に測る必要はなく、「ここだけ目立つ」「明るさは保ちたい」と伝えれば相談できます。染めずに髪型や手入れを整える選択もあります。
知識3:白髪染めとおしゃれ染め・染毛料の違い

白髪用と黒髪用の酸化染毛剤
白髪染めとおしゃれ染め(黒髪用)のどちらにも、脱色と染色を行う酸化染毛剤があります。白髪用は白髪にも色を入れて黒髪との差を整える設計で、黒髪用はもともとの黒髪を明るくしたり色味を変えたりする設計です。「おしゃれ染めにはブラウンが入っていない」とは言い切れません。
明るさを優先すると白髪のカバーが弱く見える場合がありますが、しっかり染まる限界を一律に8トーン、10トーンと定めることはできません。薬剤、白髪の量、過去の染色によって仕上がりが違うため、希望の明るさと白髪を残してよい程度を相談します。
酸化染毛剤は明るさも調整できますが、髪への負担やかぶれの可能性があります。使用説明書に従い毎回48時間前からパッチテストを行い、以前かぶれた方は酸化染毛剤を使用しないでください。色持ちも一律に2か月と保証できるものではありません。
ヘアマニキュア
主に髪の表面に色素を吸着させる染毛料で、黒髪を脱色して明るくすることはできません。白髪に色をつけたい場合の選択肢ですが、皮膚への着色や、汗・水濡れによる色移りに注意が必要です。「アレルギーの心配がない」とは言えず、使用上の注意を確認します。
ヘナ
ヘナは植物由来の色素を利用します。ヘナ以外の植物や染料が配合された製品もあるため、名称だけで成分を判断せず、製品表示と試験方法・使用方法を確認してください。植物由来でもアレルギーが起こる可能性があります。
色の出方や、その後のカラー・パーマへの影響は製品と使用履歴によって異なります。サロンで施術を受ける際は、使った製品名や時期を必ず伝えましょう。
カラーシャンプー・カラートリートメント
洗髪やトリートメントの工程で色素を補う製品です。染まり方・必要な回数・放置時間は製品により異なり、黒髪を脱色して明るくするものではありません。通常のシャンプーと同じ手順で使えるとは限らないため、説明書を優先します。
手や爪、浴室への着色、すすぎ残しや色移りに注意してください。皮膚刺激やアレルギーがないとは言い切れません。パッチテストの要否も含め製品の注意事項を確認し、使用中に異常があれば中止します。
知識4:セルフカラーと美容院の違い

セルフカラーは自分の予定で行え、費用を抑えやすい点がメリットです。一方、後頭部の塗り残しや、既に染めた部分への重なりを自分で確認しにくい場合があります。説明書の量・時間・手順を守り、違う製品を自己判断で混ぜないでください。
美容院では、白髪の分布、毛先の色、施術履歴を見ながら薬剤と塗る範囲を相談できます。黒く染めた髪を明るくしたい場合や、色むら、ブリーチ・縮毛矯正の履歴がある場合は、特に事前相談が役立ちます。
市販品だから必ず強く傷む、サロンなら傷まないという単純な違いではありません。美容院でも薬剤の負担やアレルギーの可能性はあるため、頭皮の状態と過去の反応を伝えることが大切です。
知識5:希望の髪色を伝える方法

「白髪が気になる」に加え、「暗くしたくない」「生え際はしっかり隠したい」「多少残っても明るさを優先したい」など、優先順位を伝えましょう。希望に近い写真があるとイメージを共有しやすくなります。
髪色は照明や撮影条件で違って見えます。写真と完全に同じになるとは限らないので、室内での明るさや、退色したときに気になる色も含めて確認するとよいでしょう。
知識6:染める頻度とリタッチ・全体染め

来店頻度は、白髪の場所、根元の伸び、色落ち、頭皮と髪の状態、生活上の都合で決めます。「白髪が多いなら毎月がベスト」と一律に決めず、次回までの過ごし方も相談しましょう。
根元のリタッチ
伸びた根元を中心に染める方法です。毛先の色を気に入っている場合に、既染部分へ不必要に薬剤を重ねるのを避けやすくなります。境目の状態を見て、塗布範囲を決めます。
全体染め
毛先の退色を整えたいときや、色味を変えたいときの選択肢です。毎回または隔月で必ず全体を染める必要はありません。毛先の状態に合う方法を選び、短期間での染め直しを自己判断で繰り返さないようにしましょう。
知識7:白髪を生かすデザイン
ハイライトを取り入れる

周囲より明るい筋を入れ、白髪と地毛の明るさの差をなじませる方法です。白髪自体がなくなるわけではなく、位置や太さ、色落ちによって目立ち方は変わります。ブリーチを使う場合は髪への負担とその後のケアも相談してください。
明るさや白髪の残し方を相談する

明るめの髪色で白髪とのコントラストを弱める方法もあります。過去に濃く染めた部分は一度で希望の明るさにならないことがあるため、これまで使ったカラーを伝えましょう。白髪をしっかり隠す方法と、残しながらなじませる方法のどちらが好みかが大切です。
白髪染めを相談するときの確認事項

白髪染めを相談するときは、気になる場所・希望の色・来店頻度・過去の施術と肌の反応を整理しておくと役立ちます。少数の白髪や、染めるか迷う段階でも相談できます。
地肌に薬剤をつけない塗布方法についても相談できますが、接触やすすぎ時の付着を完全に防ぎ、アレルギーをなくせる方法ではありません。過去のかぶれを隠さず伝え、施術中のかゆみや痛みは我慢せず申し出てください。異常が出た場合は中止・洗い流しと医療機関への相談が必要です。
参考:花王:白髪は抜くと増える?、日本化粧品工業会:髪の毛を染めるしくみ、日本ヘアカラー工業会:Q&A。
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