美容学生の面接で「5年後の目標」を聞かれたら?答え方と例文

美容学生の面接で「5年後の目標」を聞かれたら?答え方と例文

「5年後は?」と聞かれて言葉に詰まった経験や、聞かれたときが不安な美容学生向けに、答えの組み立て方と例文を紹介します。

美容学生が面接で5年後の目標を聞かれたら、「今の強み・課題→なりたい美容師像→入社後の行動」の順に答えましょう。将来の専門分野がまだ決まっていなくても、基礎を身につけ、どんなお客様にどう役立ちたいかを具体化できます。役職や売上を根拠なく約束する必要はありません。

「5年後どうなっていたい?」で言葉に詰まるのはなぜか

サロン面接の終盤で「5年後、どんな美容師になっていたい?」と聞かれ、頭が真っ白になる。スタイリストとして働く自分がまだ想像できないのに、具体的に答えなければいけない。この質問に身構える美容学生は少なくないと思います。

この質問は、夢の大きさを競うものではなく、入社後にどう成長していくつもりかを確認する質問として捉えると答えやすくなります。壮大な目標を掲げる必要はありません。アシスタントとして入社し、練習を重ね、スタイリストデビューし、お客様に選ばれていく。その流れの中に自分を置いて話せるかどうかが、答えの土台になります。

美容師のキャリアには、スタイリストデビュー、指名のお客様を持つこと、その先(得意分野を伸ばす、後輩を育てる、店舗運営に関わるなど)という段階があります。5年後の答えも、この段階のどこに向かって進んでいるかで語ると、面接官に伝わりやすくなります。

答えを組み立てる3ステップ

ウィッグでワインディングを練習する美容学生

その場で気の利いた言葉を探すより、事前に3つの材料を用意しておくほうが確実です。順番は「今の自分」「なりたい姿」「入社後にやること」です。

ステップ1:今の自分の強みと課題を書き出す

スクールでの実習やコンテスト、アルバイトなどから、強みと課題を1つずつ挙げます。たとえば「ワインディングの練習を毎日続けられた」「人前で話すと緊張して、お客様役との会話が止まりがち」といった具体的なものです。立派な実績でなくて構いません。ここが具体的だと、あとの2つにも説得力が出ます。

ステップ2:なりたい美容師像を、お客様との関係で言葉にする

「技術が高い美容師」だけでは、ほかの人と変わりません。誰に、どんな場面で、何と言われる美容師になりたいかまで落とします。たとえば「髪の悩みを話してもらえて、毎回同じ人に頼みたいと言われる美容師」なら、指名という段階とつながります。好きなメニューやお客様の層があれば、そこも加えます。

ステップ3:入社後の最初にやることを、なりたい姿へつなげる

5年後の姿だけを語ると、現実味のない話になります。そこに至るまでに、アシスタント期で何に取り組むかを足します。シャンプーやカラーの補助を確実にする、先輩の施術を見てカウンセリングの言葉を覚える、練習の時間を決めて続ける、などです。目標だけでなく、最初の一歩まで話せると、入社後の成長を具体的に想像してもらえます。

将来像がまだ固まっていないとき

やりたいことが絞れていないのは、学生として自然な状態です。無理に1つに決めて話すと、深掘りされたときに崩れます。固まっていない部分は「今はまだ絞れていない」と認めたうえで、考えるための軸を伝えるほうが誠実です。

たとえば「カラーとカットのどちらを軸にするかはまだ決めきれていません。まずはアシスタントとして両方の現場を見て、お客様の反応が大きかったほうを伸ばしたいです」と話せば、決まっていないことが弱点になりません。曖昧なまま終わらせず、いつ・何を見て決めるかを添えることが、誠実さとして伝わります。

例文:アシスタント期から先を意識した答え方

サロン見学中にカウンセリングの様子を観察する学生

数字(指名人数や売上)に頼らず、段階と行動で語った例を2つ挙げます。そのまま暗記せず、自分の経験に置き換えて使ってください。

方向性がある程度ある場合

5年後は、スタイリストとして指名してくださるお客様がいて、「次もお願いしたい」と言っていただける美容師になっていたいです。学生のころ、実習でお客様役の方の悩みを聞き取る練習が好きだったので、技術と同じくらいカウンセリングを磨きたいと考えています。そのために、入社後はまずアシスタントとしてシャンプーとカラーの補助を確実にして、先輩のカウンセリングを見て、使われている言葉をメモして自分の練習に取り入れたいです。

まだ絞れていない場合

具体的な専門分野まではまだ決めきれていません。ただ、スタイリストデビューした後に、お客様から信頼される美容師になりたいという軸は決まっています。そのために、アシスタント期は技術の基礎を落とさず、現場でお客様の反応を見ながら、自分が伸ばせる分野を探したいです。貴店の育成の流れの中で、早めにその見極めができるよう、先輩にも積極的に質問していきます。

どちらの例も、「今の自分」から「入社後の行動」へつながり、志望サロンの育成の流れの中で話している点が共通しています。

避けたい答え方と言い換え

抽象的すぎる答え

「お客様に愛される美容師になりたいです」だけでは、何をもって愛されるのかが見えません。「髪の悩みを相談してもらえて、毎回指名されるような」と、お客様との場面まで言い換えると伝わります。

サロン不在の答え

どのサロンでも通用する答えは、そのサロンを選んだ理由が伝わりません。「独立したい」という目標自体は問題ありませんが、「そのためにこのサロンの育成の流れでどう力をつけたいか」まで話すと、志望先との接点ができます。見学で見た接客や、育成の説明で印象に残ったことを一言入れるだけでも変わります。

背伸びしすぎの答え

「5年後には店長になって、売上を大きく伸ばします」のように、入社前の学生が根拠なく役職や数字を語ると、現実とのずれが目立ちます。役職を目指すこと自体が悪いわけではなく、「まずはデビューして、お客様に選ばれる経験を積みたい。その先でチームをまとめる役割にも挑戦したい」というように、段階を踏んだ言い方に直すと自然です。

答えを具体的にするために、見学や面接で聞いておきたい質問

5年後の答えは、サロンの育成の流れが分かるほど具体的にできます。サロンごとに育成の流れやデビューの基準は違うため、事前に調べても分からない部分は、見学や面接で直接聞いてみてください。

  • 「アシスタントの期間は、どんな段階を経てスタイリストデビューに進みますか?」
  • 「デビューの判断は、誰が、どんな基準で行いますか?」
  • 「練習は営業時間内と時間外のどちらで、誰がチェックしてくれますか?」
  • 「デビュー後、指名のお客様を増やしていくために、サロンとしてどんなサポートがありますか?」
  • 「デビューした先輩は、その後どんなキャリアを歩んでいますか?」

聞いた答えは、そのまま自分の5年後の答えに使えます。たとえば「デビューの基準が明確だと伺ったので、入社後は基準に沿って練習の優先順位を決めたい」と話せば、サロン不在の答えにならず、育成の流れに合わせた将来像として伝わります。

面接で自分から質問する時間があれば、これらを1〜2つ聞いてみてください。質問の内容そのものが、入社後の成長を具体的に考えている姿勢として伝わります。

SOY-KUFUの育成環境を見学で確かめる

SOY-KUFUの新卒アシスタントの募集要項では、営業時間内に練習・教育時間を確保し、1年半〜2年以内のスタイリストデビューを目指す方針を案内しています。これは目標の目安です。見学では技術チェックの項目や進め方を聞き、自分の将来像と結びつけて考えてください。

志望動機・自己PRとの違いを整理したい方は、美容学生の志望動機・自己PRの例文も参考にしてください。

SOY-KUFUでは、美容師アシスタント・新卒美容師・中途アシスタント・スタイリストを募集しています。完全週休2日制、実質8時間勤務、社会保険完備、時間内トレーニング、明確なカリキュラムを整え、美容師として長く成長できる環境づくりを大切にしています。サロン見学やご相談は、求人用LINEよりお気軽にご連絡ください。