日焼け止めの選び方|SPF・PA・UV耐水性とタイプ別の使い方

日焼け止めは、外で過ごす時間や紫外線の強さ、水に触れる場面、肌との相性に合わせて選びます。SPF・PAは防止効果の目安で、「何時間塗り直さなくてよい」という表示ではありません。十分な量をムラなく塗り、帽子や衣類も併用しましょう。

日焼け止めは数値の高さだけでなく、使う場所や続けやすさも大切です。製品の表示から分かることと、使うときに気をつけたい点を整理します。

日焼けとは

紫外線を浴びることで、肌が赤く炎症を起こしたり、色が濃くなったりします。見た目に赤みが出ないことだけで、紫外線の影響がないとは判断できません。日焼け止めに加え、日陰・帽子・衣類などを組み合わせましょう。

UVAとUVB

地表に届く紫外線には主にUVAとUVBがあります。UVBは赤くなる日焼けに、UVAは肌の色の変化や光老化などに関わります。日焼け止めでは、両方への防止効果を確認することが大切です。

季節・時間・場所で変わる紫外線

紫外線の強さは季節、時間帯、天候、標高などで変わります。「夏以外は不要」「一年中同じ量」とは考えず、屋外での活動や紫外線情報に合わせて対策を選びましょう。雪面などからの反射にも注意が必要です。

屋外で長く過ごす日は、塗ることだけに頼らず、日陰で休む時間や肌を覆う服装も考えてください。

SPF・PA・UV耐水性の見方

SPFは時間の保証ではない

SPFは主にUVBによる赤くなる日焼けを防ぐ効果の目安です。「SPF1=20分」「SPF30=10時間焼けない」と時間に換算して使うものではありません。実際の効果は塗る量や落ち方、紫外線の強さでも変わります。

PAはUVA防止効果の目安

PAは「+」から「++++」までで示され、+が多いほどUVA防止効果が高いことを表します。屋外で強い紫外線を浴びる場面は、SPF・PAの高い製品を候補にします。数値が高いという理由だけで、肌への刺激が強いと決まるわけではありません。

上の図は記事公開当時(2020年)の掲載資料です。製品を選ぶ際は最新の表示と、実際に使う場面を確認してください。

水に触れる場面はUV耐水性も確認

UV耐水性は、水に触れた後の紫外線防止効果に関する表示です。★は40分、★★は80分の水浴試験に基づきます。これはその時間だけ塗り直しが不要という保証ではなく、汗やタオルの摩擦への強さそのものを示す数値でもありません。

吸収剤・散乱剤だけで相性は決めない

紫外線を防ぐ成分には吸収剤や散乱剤があり、組み合わせて使われることもあります。「ノンケミカル」は一般に紫外線吸収剤を使わないという意味で、すべての人に刺激がないことを保証しません。成分名だけでなく、製品全体の使い心地と肌の反応を確認しましょう。

タイプ別の選び方

ミルク・ローション:液状で広げやすいものが多いですが、振って使うか、耐水性があるか、落とし方は製品ごとに確認します。
ジェル:軽い使用感を好むときの候補です。ジェルだから防止効果が弱い、敏感肌には使えないとは限りません。
クリーム:しっとりした質感を好むときの候補です。保湿力や落とし方は製品により異なります。

スプレー:塗り直しに使いやすい場合がありますが、吸い込まないよう使用場所と噴射方法を守ってください。顔への直接噴射が禁止されている製品は手に取って使います。
パウダー:化粧直しで補う選択肢です。薄く重ねるだけで表示どおりの防止効果が得られると考えないようにしましょう。
スティック:部分的に使いやすい一方、塗り残しに注意します。目や唇の近くに使えるかは製品表示で確認します。

ウォータープルーフは剤型の名前ではなく、水への耐性に関する特徴です。落ちにくい製品でも塗り直しは必要です。

顔用・体用の確認

顔・体兼用と表示されたものは、両方に使える製品です。必ず別の商品を用意する必要はありません。顔用、体用、化粧下地兼用などの表示と、使える部位を確認しましょう。子どもに使う場合は対象年齢や注意事項も確認してください。

敏感肌で気をつけたいこと

「無添加」「低刺激」「吸収剤不使用」という表示だけで、アレルギーや刺激が起きないとは言い切れません。過去に合わなかった製品や成分がある場合は、その情報を踏まえて選びましょう。

初めて使う製品は説明書の試し方に従ってください。自己流で48時間洗わずに放置する必要はありません。少量を試して問題がなくても、その後の安全を保証するものではありません。繰り返しかぶれる場合や、既に炎症がある場合は皮膚科へ相談してください。

量・塗り直し・落とし方

外出前に、指定量をムラなく塗る

塗布するタイミングは製品の説明に従い、外出する前に塗り終えます。「肌に浸透するまで必ず15〜30分効かない」と一律に説明するのは適切ではありません。少なすぎる量や塗りムラに注意し、使用量の目安を守ってください。

顔:額・両頬・鼻・あごなどに分けて置き、均一に広げます。目や口に入れず、生え際、耳、首などの塗り残しも確認してください。パール粒や硬貨の大きさなどの指定は製品によって異なります。

体:腕や脚など、範囲を分けて手のひらで広げます。肩、手の甲、足の甲、衣類との境目も忘れずに。乾燥が気になるときは普段の保湿を整えてから使いましょう。

2〜3時間を目安に、落ちたら早めに塗り直す

汗や水、タオル、衣類の摩擦で落ちた場合は、時間にかかわらず塗り直します。化粧をしている場合も、汗や余分な皮脂をやさしく押さえ、使う製品の方法に従って補ってください。

落とし方・保管方法を確認する

石けんで落とせるもの、クレンジングが必要なものなどがあります。製品の指定に従い、強くこすらず落とします。去年の製品が使えるかは開封状態や保管条件、使用期限によって異なります。高温の車内などに置かず、変色・異臭・分離などがあれば使用を避け、メーカーへ確認してください。

日焼けしてしまったら

日差しを避け、冷たい濡れタオルや冷水のシャワーなどでやさしく冷やします。氷や保冷剤を直接当てたり、水ぶくれを潰したり、皮を剥いたりしないでください。刺激の少ない保湿剤を使い、さらに日光にさらさないようにします。

水ぶくれや強い腫れ、発熱、めまい、吐き気などがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。赤くなった肌へ美白美容液やピーリングを追加して急いで色を戻そうとするのは避けましょう。

関連記事:炭酸泡洗顔について

公開当時の掲載商品:AXI ホワイトUVヴェールTC

写真は記事公開当時(2020年)に紹介した「AXI ホワイトUVヴェールTC」です。当時の記事ではSPF30・PA+++の日焼け止め乳液として掲載していました。現在の取り扱い、処方、表示は店頭またはメーカーで確認してください。

日焼け止めを塗れば赤みが出ない、あらゆる場面で十分に防げるとは限りません。紫外線対策の製品を、ブルーライトなどすべての光の影響を防ぐものとして扱わず、表示された用途と使用方法に合わせて使いましょう。

まとめ

選ぶときは、使用場面に合うSPF・PA、水に触れる場合のUV耐水性、使い心地と落とし方を確認します。塗り直しまで続けやすい製品を選び、日陰・帽子・衣類も活用してください。

参考:日本化粧品工業会 化粧品Q&A/紫外線防止の基本/花王 SPF・PAの表示/NHS 日焼けの対処

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