「少しピリピリするだけだから」と我慢してカラーを続けていませんか。頭皮に起こる反応は見た目や痛みの強さだけでは判断できません。カラー前の準備と、異常が起きたときの対応を確認しましょう。

しみる原因を油分不足と決めつけない
ヘアカラーでは、薬剤の刺激による皮膚炎と、染料などに対するアレルギーによる皮膚炎が起こることがあります。頭皮が乾燥しているかどうかだけで原因を判断することはできません。以前は問題なく使えた製品でも、今回も大丈夫とは限りません。
かゆみ・赤み・腫れなどは、カラー中だけでなく時間がたってから現れる場合もあります。髪の生え際や耳の周り、まぶた、首などの変化にも注意してください。
痛みやかゆみが出たら施術を中止する
カラー中にしみる、痛い、かゆい、発疹が出るなどの異常を感じたら、すぐに美容師に伝えて使用を中止し、薬剤を十分に洗い流してください。自宅で染めている場合も同様です。我慢して放置時間を延ばさず、皮膚科などの医療機関に相談しましょう。
息苦しさや全身のじんましん、気分の悪さなどがある場合は、急いで医療機関を受診してください。呼吸が苦しいなど緊急の症状は119番で救急を要請します。受診時には、使用した製品名や症状が出た時刻を伝え、製品の箱や説明書があれば持参してください。

過去にかぶれた方は酸化染毛剤を再使用しない
酸化染毛剤で一度でもかぶれたことがある方は、同じ製品はもちろん、別のブランドや色に替えても使用しないでください。美容室で染める場合も同じです。自分でパッチテストをやり直し、反応が出なかったから使えると判断することも避けてください。
かぶれた経験がない方も、酸化染毛剤では使用のたびに48時間前の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が必要です。製品の説明書に従い、異常があれば使いません。美容室の予約時にも、事前の試験について確認しましょう。

洗髪を控える・オイルを塗るだけでは予防できない
「前日にシャンプーをしなければ安全」「頭皮にオイルを塗ればかぶれない」とは言えません。これらをアレルギー対策の代わりにしないでください。生え際などに塗るクリームは、製品によって皮膚についた染料を落としやすくするために案内されるもので、アレルギーを防ぐ保証にはなりません。
カラー前は頭皮を爪で強くこするなど、傷をつける行為を避けます。洗髪の必要性は整髪料の使用状況や製品の説明に応じて美容師に確認し、自己判断で頭皮用でないオイルや保湿剤を重ねないようにしましょう。
予約時に伝えること・施術を見送るとき
以前しみたことがある方は、いつ・どの製品で・どこに・どのような症状が出たかを予約時に伝えてください。毎回しみる場合も、いつものこととして続けず、医療機関に相談しましょう。
頭皮や顔、首筋に傷・腫れ・皮膚の異常がある場合は染毛を避けてください。病中や回復期、月経時、妊娠中などについても、製品に使用を避ける注意があるため説明書を守り、美容師に体調を伝えます。予定に合わせて無理に施術するより、頭皮の状態を優先してください。

参考情報
日本ヘアカラー工業会:ヘアカラーに関するQ&A
花王:ヘアカラーを使わないほうがよい場合
花王ブローネ:ヘアカラー前の準備・注意点
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